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じん ぎ な たたか
人気無き戦い
この物語は加藤伸一、田口、両外人脱出という絶望的状況におかれた石毛青波会4代目の奮闘記を描いたものである。
2002 1/31 青波会、縁組
当局が静岡の僻地に飛ばされ、年間一度たりともの聖地巡礼無しにシーズンを終えると言う売国奴的一年を迎えている間にも萩原(昨年中盤まで打者)がストッパーとして二桁セーブを上げるなど、電波と言うものの本質についての深い考察を励起させる事象等の提起を怠らない我が青波会であるが、いよいよその不人気ぶりを打開するべく思い切った手を打ち、対抗勢力を黙らせると言う力技を示すことが確定した。
すなわち以前より親密な交際ぶりが噂されてきた谷若頭補佐、および田村猟虎国粋獣獰会幹部との兄弟杯が現実化すると言う一部某大手掲示板首脳陣に
「オイオイ、谷落し成功だよ」
「人生を何にささげてるのか俺には理解不可能だな」
という童貞の戯言辛辣な感想を生じさせると言う事象が示されたのである。しかし、当局としては谷補佐が田村幹部との交際を報道された以降の活躍を考慮すると、
闇に沈められた「谷補佐はブス専ではないか」
という某映画においての宮本信子のような性質を持っているとの結論に落ち着くことで事態の合理的結論を計り、決着をつけるべく一段の努力を払っていくことで意見が一致しており、「ディレク・リー」(レオン・リー打撃コーチ2世)の入団する可能性及び存在は闇に滅ぼされた模様である。
2001 1/31 4代目とリストラ
サーバスの打撃指導担当が不在のため中尾サーバス組長がその席を兼任するなど、今日も貧乏電波を発信しつづけている青波会であるが、この人数不足を穴埋めすべく、秋季キャンプではカブス傘下のアイオワ(3A)のジェリー・ロイス投手指導者を、春季キャンプでは韓国ハンファの柳承安打撃、捕手指導者を研修のためと称し安月給で拉致することにより、自転車操業的に指導者の頭数を合わせることに成功した。
これを受けた石毛4代目は自らも指導者不足の解消に貢献しようと、自立精神を養うためと称し1軍スタメンクラスの選手に指導者無しで自主的にキャンプを行わせ、2軍クラスにおいても、練習を午後1時で切り上げさせることによりコーチ陣の更なるリストラを図ろうと試みた。
これにより一軍では日高ら若手中心のスタメン陣を混乱させることに成功したが、2軍の練習短縮の件は首が涼しくなったコーチ陣の反対に合い断念することとなり、その副次効果として放任指導主義の盟友、伊原獅子会会長との間に確執を生じるなど、石毛政策は内政、外交両面において卓越したトホホ成果を上げる事となり、これを受けた大部分の青波会関係者に
「指導者としてマイナス効果な石毛4代目のお陰でこれ以上のリストラは不要だろう」
と言う感想を抱かせ、タナボタ的にリストラ政策に歯止めをかける結果を残したとか。
2001 1/25 29歳速球派
中西剛渉外担当が、新外人シェルドンに関してのインタビューの最中についうっかり
「クセのないスイングで日本の野球にすぐ慣れそう。100打点を期待している」
と本塁打、打率などの打撃成績は期待できない事実を漏らしてしまう等、今日も不景気な話題には事欠かない青波会であるが、この状況に不安を感じた石毛4代目は、少しでも明るい話題を作るべく、自ら組の宣伝担当を買って出ると共に
「先日発表された新ストライクゾーンは速球派に有利だ」
という趣旨の発言を行い、牧野塁を筆頭とするチーム内で腐りつつある速球派(平均年齢25歳)を自己啓発し、彼らに自信を取り戻させることに成功した。
さらにこの自己啓発セミナーの成功に気をよくした石毛4代目は、150km/h投手萩原(29歳、2000年途中に本格投手転向)をスター候補に指名しフォークボールを習得させようと試みるなど、皆に笑いを提供すると言うサービス精神も存分に発揮しており、これを受けた一部青波組支持母体の間では、萩原を現代の伊藤隆偉輪島功一として売り出そうと言う動きが広まっているとか。
2001 1/24 はげちゃぴん
MAX145km/hの速球とスライダー、フォークを武器にする本格派と言う触れ込みの第3の(余り)外人として、昨季限りで退団したしたカルロスの穴を埋めるべく台湾より来日した阿彬(あぴん)こと時文彬余文彬投手であるが、23日に行った入団会見の席において
「スライダーを投げる時にサイドスローになる」
といきなり自分の弱点を暴露し、今季は相木と共に青波会傘下の愚連隊、サーパス神戸の火の大車輪として活躍する予定であることを記者団に強くアピールした。
この奇行は翌日のスポーツ紙をにぎわすこととなり、結果として余が会見中に青波会の帽子をかぶり続けていた、および余が大リーグに逃亡した長谷川レベルの頭脳を持っていると言う事実は闇の奥に葬り去られ、余の策謀は狙い通りの結果を得る事と成った。こうして智謀の師余文彬が加わった今季のサーパスは、経営状態が思わしくない資金源、穴吹工務店の救済のため、1軍を差し置いて優勝に向け動き出すことと成った。
2001 1/8 五十嵐、国籍を変え復活。
ビチロー斬首の副効果としてアリアスも逃亡し、昨年の主砲が全員消滅すると言う非常事態に陥っていた青波会であるが、この事態に対してセギノールなるニエベス的なダメダメ度漂うスイッチヒッター外人を獲得、さらには2000年度に全9ポジションに就く珍記録を達成したシェルドンなる外人(昨年成績120打席打率2割、本塁打3本)を補強することにより、金銭トレードで放出した五十嵐の穴埋めを外人で行うなどファンにため息をつかせることに成功した。
また同時に、セギノールを年俸7000万+出来高3000万、シェルドンを年俸6500万+出来高4000万と去年の両外人の年俸(7200万+5500万)より高い金額で契約を行うことにより宮内総裁をもため息をつかせる結果に陥り、これを受けた岡添理事長は
「年俸も上がりましたがより円熟味がある選手を獲得できました」
(アリアス30歳、シェルドン34歳)
と言い訳にもならない言い訳で責任逃れを謀っているとの噂も囁かれている。
2001 1/6 人気亡き応酬
ナベツネ読売オーナーに事あるごとに「金貸し」と罵られるなど、バブル、ケチ両極端に置ける銭亡者同士の骨肉の争いを繰り広げている青波会宮内総裁であるが、その仲の悪さを見せ付けるかのごとく、日テレ系プロ野球スポーツフェスティバルにおけるチーム代表として大久保、葛城、嘉勢(中継ぎ)、福留(控え内野手)というショボショボメンバーを派遣するという嫌がらせを行った。
しかし敵(ナベツネ)もさるもの、青波会構成員にスポットを当てない、綱引き大会における青波会勝利時にインタビューを行わず延々と巨人選手を写し続ける等の報復措置を実行し、結果としてこの抗争は一般観客を白けさせるという多大の犠牲を払いながらも青波会有利の方向で終結に向かうこととなったが、宮内総裁は日テレの視聴率落としという最大の目的を達成したためか自組の犠牲も省みずホクホク顔であったという。
2001 12/16 仁義無きオフ
近鉄のクシャおじさんこと伊勢ヘッドコーチらの策謀によるイチロー大リーグ追放事件にもかかわらず、ツインバズーカ西武、覗きがダイハード打線ダイエー、覗いていてまえ打線近鉄を相手に善戦し4位を確保した青波会であったが、イチロー消滅の影響は大きく観客および興行収入は大幅に減少した。
そこでこの事態を打開すべく、金銭面においてのみ抜け目の無い宮内高利貸しオーナーは功労者の仰木監督を斬首。さらに後任にダイエー2軍監督時代のあみだくじスタメン事件で有名な石毛宏典氏をすえることにより、ミーハーファンの阪神とは対照的にトホホファンを集めて観客増加を謀ると言う姿勢を明らかにした。
さらに、これだけではトホホ界に対するアピールがぬるいと考えたのか、河村英文組の若頭、ヤンキー特攻隊長こと加藤伸一をFA脱出させ、なおかつ昨年打率275本塁打22打点88と大活躍したビティエロをあっさり斬首。さらに
「アリアスとセギノールで80本塁打は可能ですよ」
(*セギノール=ビティエロの代わりに交渉中のスイッチヒッター新外人、キャブレラ2世)
と言う発言を行った直後に年俸をケチってアリアスに見放されるなどトホホ野球界に熱心なアピールを行っており、これを受けた一部トホホ系野球ファンの間では
「セギノールと新外人で8000万円以下に値切ることは可能ですよ」
という宮内の心情を読み切ったような高利貸し語録がまことしやかに語り継がれているとか。